奈良県議会議員 ふじの良次 
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議会報告

[委員会]令和8年6月議会「経済労働委員会」

◆ 奈良県中央卸売市場の再整備促進事業について

【質問】奈良県中央卸売市場の再整備促進事業に係る契約で、債務負担行為の補正があり、再整備に向けて、350億円から約400億円に変更。昨年度の入札不落になった関係上、また予算の見直しを図りながら、今回提案をされたが、約50億の増額、非常に大きな金額ととらえている。 もともとは、この市場の再整備は、施設の老朽化が発端であった。著しく進んでいる老朽化を整備するためにということで進められたが、県民に開かれた市場にしていこう、BtoCも取り入れ、一体整備をしていこうと現在に至っているということはよくよく承知をしている。 気になるのはこの老朽化。日頃からこの市場の施設の雨漏り等々も指摘をされているが、先週金曜日の大雨で、被害というのはなかったのか。

【答】先週の台風の被害について、1つは、水産棟の方で雨漏りが発生。それに対して早急に水を受けるなりして、対応。また、雨水を佐保川の方に流すポンプが1基止まり、こちらも早急に修繕し、今現状は稼働しているような状態になっている。 以上が先週の台風による被害になる。

【質問】50年近くたつ施設であり、いろいろな箇所で修理をしなければならないという事態になるが、再整備が進む中で、こういった修繕は費用がかかり、非常にもったいない気はするが、随時、取り組んでいただきたいと思う。 さて冒頭申し上げた、約400億円、その約50億円が増額されたということで、非常に大きな金額ということも先ほど申し上げた。 これは県民の理解というのは非常に必要と思う。 予算の見直し増額になったという理由は、いろいろとお聞きをし、前回の委員会でも、この不落に陥った原因等もお聞きをいたした。 そんな中で、先ほど申し上げた、50億円の増額については、県民の理解というのは必要ではないかと、改めて思う。 日頃から県民に開かれた市場ということで取り組みを進めておられるが、私どもも、市場のまつりなどにも参加しているが、その他に、市場としてはその開かれた市場としてどのような努力を日頃されておられるのか、お聞きしたい。 

【答】奈良県の中央卸売市場については、県民や消費者にとってより身近で親しみやすい施設となるような、理解と関心を高める取り組みについて、重要であると認識している。 そのため、市場では多様な県民層に向けて、場内事業者等と連携しながら、子供や学生、一般消費者がそれぞれの立場で市場の活動や価値を実感できるよう、市場の役割や魅力を広く発信するよう努めている。 具体的には、主に小中学生の社会見学として市場見学を受け入れている。 令和7年度については11団体290名が来場し、卸売市場を学ぶ貴重な機会となっている。 小学生向けの「夏休みチビッ子市場探検」を毎年夏休みに開催しており、80名の参加枠を大きく上回る応募があるなど、非常に高い人気を集めている。 また、親子向けの「ならいちばのキッチン親子料理教室」では、畿央大学と連携し、年3回開催、親子での食育の場として好評を得ている。 また、幅広く県民を対象としたものとしては、「冬の市場まつり」や「食祭市」などのイベントを開催。 特に「冬の市場まつり」は、例年1万人を超える来場者があり、地域のにぎわい創出に寄与しているものと考えている。 さらに市場の紹介動画を、奈良県公式YouTubeにおいて公開し、幅広い層への情報発信にも取り組んでいる次第。

【質問】日頃の開かれた市場に向けてのご尽力、ご努力、非常に評価をいたしている。 さらにより一層のご努力をお願いしたいと思う。 さてこの再整備された市場のにぎわいエリア、これについては、フードホールとか或いはマルシェといった取り組みによって、県民の皆さんが訪れていただいても、非常に楽しんでいただけるというような、概要になっておるというのは承知している。 まずはこの市場エリアから取り組まれるということで、この市場エリアについても、学べる市場として、小学生等或いは中学生など県民向けの見学スペース、豊洲市場等々もあるように、そういった見学スペースなどを設けて、先ほど申し上げた、より開かれた市場としての取り組みをしていただきたい、目指すべきであろうというふうに思うが、ご見解をお聞きしたい。

【答】市場の再整備後についても、そのような見学者コーナーを充実するとともに、市場等の見学に際しては、見学者の動線を確保し、安全性に十分配慮することで、見学者と場内車両の動線が交差しないように工夫させてもらう。 これにより子供や学生、一般消費者が安心して市場を見学、体験できる環境を整え、県民にとって一層身近で親しみやすい市場としていく。 また、先ほど申し上げた、これまでの広報等取り組みについては、引き続きやっていきたいと考えている。

【質問】県民の皆さん方の貴重な、大切な税金を使っての事業ということで、こういった開かれた市場として、より県民の皆さんに理解を得られるようお願いしたい。 今議会の一般質問でも同様の質問があり、また、前回私もこの委員会で申し上げたが、この事業費が上がるとともに、場内事業者の使用料も上がるということに非常に危機感や不安というのが渦巻いている。これにおいて県の考え方も改めてお聞きしたい。 流通機能も多様化しており、市場内の事業者も厳しい経営環境に置かれていると聞いている。店舗の移設費、或いは使用料、改めての県の考え方、具体的な取り組み内容についてお聞かせいただきたい。 

【答】事業費の増加に伴う施設使用料については、先ごろの知事の答弁によって、令和6年度8月の事業費水準、市場事業者と合意した前回入札時の使用料の水準を維持するということで、答弁させていただいた。 また、その答弁においても、市場事業者に対して様々な支援をさせていただくというようなお答えをし、具体的には支援メニューについて次の6点を考えている。 1点目は、先ほど申し上げた施設使用料の上昇に伴う負担軽減を図るため、現行単価から新単価まで10年かけて段階的に引き上げる、激変緩和措置。 2点目は、再整備により新施設への引っ越しが必要となるため、新店舗の引っ越し、新しい店舗での備品の購入、機器等の設置などに要する経費等を支援するもの。 3点目は、再整備後の市場は閉鎖型の施設になるので、エンジン式の車両が使えなくなるために、エンジン式のフォークリフト等の車両を、すべて電動式に切り替える経費を支援するもの。 4点目は、新市場の移転に伴い、市場事業者が経営の安定化のために受ける融資について、金融機関に支払う利子や保証機関に支払う保証料を支援する。 5点目は、再整備に伴い、離職を余儀なくされた方を雇用する場合に、その雇用に要する経費を支援する。 最後に6点目、再整備を契機に市場事業者の経営規模の拡大と経営基盤の強化を図るため、市場事業者が統合再編などを行う場合に、その経費を支援する。 今後は他市場の再整備において実施された実例を十分参考にし、このような具体的な制度設計を進めていきたいと考える。またその制度設計については、市場事業者の方にもきっちり支援策の詳細を、丁寧に説明を行っていき、新市場の経営が円滑に移行できるようにやっていきたいと考えている。

【要望】市場の活性化を考えれば、やはり事業者の元気っていうのが付き物だというふうに思うので、引き続き支援をぜひともお願いしたいと思う。 冒頭申し上げたように、50年近くたつということで来年はいよいよ開場50周年ということである。 50年経つということは、施設は50年経過しているということ。1日も早い整備が必要だと改めて感じている次第である。 私たちの食卓に安全安心に、生鮮食料品を届けるといった流通機能の役割を果たしている、県民の台所の役割を果たしている、この市場を安全面、管理面、衛生面、すべて含めて、やはり万全な体制となるように取り組んでいただきたい。また、その取り組みを私たちもまた見守って参りたいと思う。引き続きよろしくお願いを申し上げる。

 

◆ 奈良県ビジターズビューローについて 

【質問】まずこのビジターズビューローの拠点となる事務所の移転について、今の猿沢インから当初、シルキア奈良へ移転を検討されており、奈良市に打診をされていたが、奈良市がにぎわいづくりのための施設を希望するとのことで拒否をされた。現在移転についての取り組みはどのような状況なのかお聞きしたい。

【答】奈良県ビジターズビューローの移転先は現在、交通の便や経済性などを勘案し、奈良市内で物件のめどをつけており、正式決定に向けた調整を進めている状況というふうに聞いている。 

【質問】相手先もあるので、詳細は明らかにしないということは理解をする。 ほぼ決まっているということで非常に安心をした。 奈良県観光の発信拠点という位置づけとなるので、引き続きの取り組みをお願いしたい。 さて、この奈良県ビジターズビューローの事業計画書には、インバウンド需要の中で、国内旅行商品等の造成及び販売事業と記載をされている。 今般代表質問で工藤議員が質問をされた中では、今現在の観光客入込数が全国で7位。7位でも、日本人を含めた宿泊数は全国46位、そのうちインバウンドのみは全国30位と、大きな開きがある。これはやはり、奈良県は宿泊観光が非常に弱いという側面である。 ホテルが少ないということもあるが、ここをしっかりと取り組みを進めていかなければならない。県の観光局の役割とともに、このビジターズビューローの役割は非常に大きい。 インバウンド国内旅行商品等の造成及び販売事業ということで、様々な事項もここに羅列してあるが、この中でもやはり、質の高い奈良の観光旅行商品企画、或いは海外誘客企画営業ファムトリップ実施事業、オンラインの消費ナンバー食事業、様々な、インバウンドに向けての取り組みをされている。これについて、県の観光局とどのような連携をしながら進められておるのか、お聞きしたい。

【答】奈良県ビジネスビューローでは、インバウンド客とりわけ消費額の大きい富裕層向けにも、施策を実施している。その中で主な取り組みとしては3つある。 1つ目は、地域ならではの観光資源を活用した商品造成とその販売。 ビューローさんが扱っている人気商品としては、相撲発祥の地とされる葛城市にある相撲館「けはや座」を活用したインバウンド向けの旅行商品があり、例えば令和7年度の送客実績は、旅行会社100件以上の送客の実績を上げていただいている。 2つ目として、高付加価値旅行市場における、奈良の認知向上と販路構築を目的とした国際商談会への出展。 ラグジュアリートラベル業界で最大規模、かつ、最も権威があると言われている、BtoB、ビジネストゥービジネスの商談会、インターナショナルラグジュアリートラベルマーケット、ILTMと頭文字をとって言いますが、この商談会においても、例年30件程度の商談を行っていただくなど、海外の旅行会社とのコネクション構築やセールス活動に従事していただいている。 3つ目は特に欧米豪市場向けの広域観光プロモーション。 奈良、和歌山、三重の3県が連携して取り組んでいる、紀伊半島での高付加価値インバウンド誘客の取り組みにおいては、県内ビジター座ビューローが事務局として、中心的役割を担っている。 その結果、これまでの実績として、欧米豪市場の旅行会社から、20本以上のツアー商品の造成が実現しており、また、海外有力メディアにおいては、400件以上の記事露出がなされるといった実績も上がっている。

【質問】今の答弁をお聞きし、奈良県ビジターズビューローの役割が非常に大きいと感じた。さらに観光局と連携タイアップしながら、大いに進めていただきたい。 また、冒頭の、「地域に愛され、地域を元気にするDMOを目指して」ということの中で、今年は本県の観光にとって極めて重要で飛躍の年になると考えている。 大河ドラマ豊臣兄弟、或いは、世界遺産登録を目指す飛鳥・藤原の宮都。 こういった中で中南和の観光、ここにしっかり力を入れようという意気込みを、この文章の中で感じているが、これについてまた観光局とどのようにタイアップしながら進めていくのか、最後にお聞きをしたい。

【答】ビジターズビューローにおいても、中南和地域への誘客、力入れていただいている。 なお今年はやはり飛鳥・藤原の宮都の世界遺産登録という大きな動きがある中で、これは本県の観光にとっても大きな転機を迎える好機ととらえている。 ビジターズビューローの方におかれても、我々県観光局と連携し、飛鳥・藤原地域並びに中南部地域への誘客に向けて積極的に取り組まれている。 具体的に取り組みの方向性としては大きく2つあり、1つは、地域と連携した観光地域づくりの取り組みである。 県ビジターズビューローが積極的に地域に入り込んでいただき、意欲ある地域の事業者とともに、受け入れ環境の向上に取り組まれている。 例えば、世界遺産登録を見据えて、今年度は明日香村の方において高付加価値ツアーにも対応できるようなガイドの育成事業を実施予定。 2つ目の方向性としては、地域コンテンツの観光商品化と、それを広域周遊を促す取り組みである。 県ビジターズビューローがこれを主導し、飛鳥・藤原の宮都を核とした地域の観光コンテンツの充実と、高付加価値化に取り組んでいただく予定となっている。 その上で県内の他の世界遺産エリアにも、そういったコンテンツを組み込んだ広域周遊プランを旅行会社に提案するため、首都圏で旅行商談会を来年2月に開催する予定と聞いている。 県ビジターズビューローには、観光コンテンツの商品化や販路構築、地域の意欲ある事業者と連携した観光地域づくりの取り組みなど、我々観光局、行政では担いきれない役割を果たしていただいていると、我々県としても認識している。 県としても今後、これらの取り組みをビューローさんが着実に進めていただけることを期待するとともに、県としてもしっかりと連携して参りたい。

 【要望】県との連携或いは市町村との連携、これとともに県や市町村でもできない部分、手の届かない部分が、このビジターズビューローの役割ということで、さらに奈良県の、今は奈良公園中心とした観光であるが、中南和まで広げて、奈良県全体の観光の発展へとそしてまた、観光立県奈良へとつなげていただきますように、県もさらなる努力をいただきたいと、このことをお願い申し上げる。

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